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さすらいの釣り行脚:西野川編

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え~皆様、こんにちは。
さすらいの釣り馬鹿、中村が帰ってまいりました。
いい加減に仕事しろ~という両親の心配をよそに僕は元気に旅するのでした。

登山家に「なんで山に登るの?」と聞くと、
そこに山があるからだ。
釣り師には、
そこに魚がいるからだ。

と、それぞれの目的、答えがあります。


それならば、僕の「さすらい」は何でしょう?

幾つも答えがありすぎて、一言では言えません・・。
今回は、その数ある答えのひとつ、

「そこに仲間がいるからだ」
という旅ができましたので、そのレポートをしたいと思います。

5月6日

GWもようやく終わり、さすらいの釣り師の季節がやってまいりました。
5日の23時に家を出ると、例によって下道をひた走り、西野川C&R区間前のお祭り広場を目指します。

天気予報では、ここ最近続いていた雨が止み、一気に回復へと向かうとのことでしたが、何だかすっきり晴れません。

道中、小雨がぱらつき、霧はモワモワ。
早朝3時半頃に現地へと到着しました。

まだ真っ暗だったし、誰もいなかったので、仮眠を取ることにしました。

6時過ぎに「さすらい仲間」である三田村さんが到着。

「おはようございます~!どうします、釣りやりますか?」
と尋ねると、


2人同時に
「眠いし、寒いし、寝ますか!」

そうです、何もガツガツすることはありません。
のんびり釣ればいいんです。

ということでオヤスミなさい・・。

しばらくすると、同じさすらい仲間の檜山さんが到着。

 


三田村さん。
前回のさすらいは、オデッセイでしたが、今回からレガシー。
新しい「さすらいカー」です。後部座席がフラットになるので、とっても「暮らしやすい」車のようでした。

 


檜山さん。
かつて共に下道で青森まで付き合ってもらった方です。
左側はベッド、右側は荷物を満載。そして、酒。

とりあえず初日の早出組が揃いました。清宮さんは午後に到着とのことだったので、少しのんびりすることにしました。



どうします?
釣りします?

とりあえず、釣り券買って考えましょうか・・。
ジャニスで購入し、再び車の前で会議です。

釣りするか、どうするか・・。


僕らが出した結論は・・。


 


かんぱ~い!

 

いいんです、いいんです。
「さすらい」は自然体が身上。

釣りたい時に釣って、飲みたい時に飲む。
いつの間にやら真っ青な空に鯉のぼりが元気に泳いでいました。
ビールが美味いこと、美味いこと。

ああ~眠くなってきた・・。
昼寝したいな~・・。

しかし!
朝は釣り人が多く、やる気が起きませんでしたが、見れば人がいないではありませんか。
これは釣りをせねば!


のんびりと支度をして川へ!
人がいないわけが分かりました。
とっても渋い!

 


なんとか釣ったアマゴ。
しかし、すぐに逃げられてしまい、残像のみ(笑)。

魚をなだめるのは難しいっす。

 


ライズを探している檜山さん。


いやはや、それにしても渋い。

釣り人がいないのが分かりました。

こんな時には無理せず、のんびりするのが一番です。
ということで、

 

 


またかよ・・・・。

と、ツッコミが入りそうですが(笑)。
ちょっと釣りした後のビールは格別ですな・・ふぉっふぉっふぉ。

清宮さんから電話です。
もうすぐ到着とのこと。

わ~い楽しみです。
久し振りの再会です。


清宮さん。
釣り人垂涎の釣り仕様のキャンピングカー。
清宮さんのこだわりが随所に見られる夢の一台。


僕。
長年、苦楽を共にしてきた愛車デミオ。
車内には「釣り馬鹿の夢」と酒がたっぷり詰まっています。

 

とりあえず、みんな釣ろうよ・・と、ツッコミを入れたがっている皆様、分かりました。
それじゃ、ちょっとだけ釣りしてきます。

ちょうどイブニングの頃で、どこらともなく釣り人が湧いてきました。
しかし、みんな芳しくないようで、しょんぼり肩を落としています。

僕らは酒が美味しく飲めるようにするため釣りしているふしがありますので、大した釣果でも気になりません。
イブニングをほどほどに楽しむと、宴会の準備に取り掛かりました。

 


檜山さんは、以前、僕と秋田をさすらった時に行ったホルモン屋がたいそうお気に入りで、今も直接、取り寄せて食べているようです。

そんな檜山さんお気に入りのホルモンが、今回、スタジオで・・もとい、さすらい会場でお披露目です。

その準備中。

 

みんな色々と持ち寄ってくださいましたので、食卓は実に豪勢なものになりました。


酒は言うまでもなく。

 


すげえ、こんな豪華な「さすらい」は初めてだ!

 


最高においしいホルモン。
秋田へさすらった時は絶対行くぞ!

 

冷えてきました。
やはり夜は寒い!!!!

僕はマフラーを頭に巻き、ダウンジャケットを羽織って完全装備。
これなら完璧!

寒いよ~、寒いよ~と僕がボヤいていると、三田村さんが立ち上がりました。



おお!
慣れた手つきで調理器具を操る姿は、正しく、
ミスター味○子。



おおう、残像が!


 

 




出来上がったのは、豚汁。
寒い時には、やはりアツアツの豚汁が一番。

さすが、さすらいキャンプでの名シェフ。
三田村さん、ありがとうございます・・。

皆さんに豚汁をお見せしたかったのですが、撮ったつもりが撮れていませんでした。
すいましぇん・・。

 


語らいは深夜に及びました。
釣りの話や仕事、将来の夢・・。
ネタは尽きることがありません・・。

小腹が空いたなあ、という頃、清宮さんがアツアツのお餅を焼いてくれました。

なんだか、今までさすらった中で一番多く食べた気がします。
幸せ・・。


そんな幸せな気分のまま、僕はぐっすりと夢の中へ・・。

 

5月7日

昨夜の酒がたっぷり効いて、起きたら7時。
朝マヅメは終わっていました、わっはっは!

とりあえず、朝の洗面。
シャコシャコと歯磨き。

 

清宮さんは、本日帰宅ということだったので、今日は皆して朝飯後から気合いを入れて釣ることにしました。
三田村さんと檜山さんは末川へ。
清宮さんと僕は西野川の下流へ。


その前に昼飯。

ラーメンと中華丼。
おお、昼飯まで豪華じゃあ~。


下流で釣れたのは、イワナだけでした。
大きくはありませんでしたが、綺麗な魚体です。

 

お忙しい清宮さんは、この釣りが終わり次第、ご自宅へと戻られました。
ううっ、清宮さん、また是非ともご一緒させてください。

 

釣り終わってのんびりしていると、観光バスが到着し、初老の観光客がゾロゾロ降りてきました。

すごく見えにくいですが、よく見ると観光客が大勢います。
彼らは、遠巻きにくつろいでいる僕らを見ていましたが、やがて近づいてきました。


ほ~う。ここで泊まりながら釣りしてるのかね。
ええのう・・。

などと、インタビューを多く受けました。

人の良さが前面に顔に出ている檜山さんは、老人に囲まれて、カメラの撮影係を強要されていました。
鯉のぼりの向こうには、御嶽山が見えます。
絶景です・・。


ああ~眠い。
昼寝でもしようかな~と思っていると、どこからともなく、

ビ~~~~ン、ビ~~~~~~~~ン。
とやかましい音がします。


これまた実に分かりにくい写真ですが、ラジコン愛好者が楽しんでいます。
まったく何時だと思ってるんだ!眠れないじゃないか~!と叫びたくなりましたが、よくよく考えてみると、真昼間です。

彼らに非は無く、昼間から酒を呑んで昼寝をしようとしている僕が悪いっす(笑)。

 

イブニングも適当に釣りして、さあ楽しみな宴会の時間がやってまいります。
でも、今夜はその前に温泉に行こうということになりまして、近くの民宿へ入りに行きました。

いや~極楽、極楽。

そして、この瞬間までガマンしていたビールをプシュッ!!

ごくごく・・んぐんぐ・・。
・・・・・

・・・

・・。

 

 

うめえ!!!!!!!!


ああ、美味しい。

やっぱ、適度な釣り&温泉の後のビールは格別です。


そして、例によって宴会の始まり、始まり~!


「檜山さん、確か昨日のキャベツが残っていましたよね?」
と、三田村さんはササッと野菜炒めを作ってくれました。


野菜炒めの向こうに地縛霊のように見えるのは檜山さん。
ヨダレを垂らしながらカメラを構えているのは僕。

これがまた激ウマ!!

 

ああ~~~、幸せ。
明るすぎる月が鯉のぼりを夜空のアクセントに加えます。
そして、無数に散らばる星。
残念ながら月が明るすぎて星の印象は薄かったかな?


ほろ酔い気分で、ランタンの向こう側にある漬物に手を伸ばしました。
モグモグ・・。
あ~おいしい。

ん?
なんだか焦げ臭いぞ?

ランタンを見ると、なんか綿毛のようなものが付いています。
昼間飛んでた柳の綿毛かな?

それにしても妙な焦げ跡があるな・・?


ん?

あれ?


ひょっとして・・・・・

 

 


ぐわあ!!!!!!!!


そうです、やっちまいました。
気に入っているダウンジャケットの袖をランタンでジュッ!です。
ガムテープで臨時補修。

ああ・・えらいこっちゃ。
でも、いいんです。
これも思い出。


このジャケットはこれから釣り用になることが決定いたしました。

楽しい宴会は更に続き、いつしか真夜中になっていました。
さて、寝ましょうかね!

 

5月8日

今日は土曜日。
さすらい仲間である小泉兄弟が加わる予定で、三田村さん・檜山さんは帰られる予定になっています。

小泉兄弟は、すでに駐車し、仮眠を取っていました。
起こすのも悪いし、珍しく早起きできたので、少しだけ釣りしました。

サンダル履きで車に戻ってくると、お兄さんの方の哲郎さんが起きてきたので、久々の再会の挨拶をして、ここ数日間の釣果を話しました。

話し声で弟の利郎さんも起きたようでした。
この土日は相当、釣り場が混むと予想していたので、今がチャンスだとしつこく勧めると、兄弟は川へと向かいました。

釣果は上々のようで、周りが不調にもかかわらず、見ていると何度も竿を曲げていました。
やりますな・・。


釣りが終わった後の休憩。
さあ、これから朝食です。



三田村さんが手早く料理し、食卓には美味しいベーコンエッグが並びました。
ホントいつもありがとうございます・・。



ベーコンエッグにお粥。

ああ、幸せ。
これが口癖になってきました(笑)。



食事はみんなで協力して作りました。
僕は大してお役に立てなかったような・・。

 

さあ、飯も食ったし、釣りするか!となるのが普通なのですが、あまりにも天気が良くて爽やかであったのと、疲れが溜まっていたのもあってお昼寝タイム。


おや?
哲郎さんが野球少年達に囲まれてるぞ?


どうしたんだろう・・?

話を聞いてみると、お金を入れたのだけど、ジュースが詰まって出てこないとのこと。
これを放置しておくと、次の人が困るだろうということになり、業者に連絡をすることにしました。

ゼッケン2番の少年が、コーチを呼んできてくれ、すぐさま業者に連絡をしてもらえました。
地元はやはり強いです。

そして、数分後には到着し、哲郎さんはコーラを手にすることができました。

「いや~善意の味がするねえ」
と、哲郎さんは、しみじみ。

都会では失われつつある優しい気持ちに触れることができ、僕らはとっても幸せな気分になれました。
いいものです。


昼飯のキノコパスタ。
2人前です。三田村さんは、「食べきれないよ~」と僕に半分くれました。
僕は大食いなので、結局ひとりで3人前食べちゃいました。

でも、しばらくパスタはいらない・・。


さあ、昼寝しますかね!

利郎さんは、木陰でスヤスヤ・・。
気持ち良さそう!


起きたら午後。
三田村さんと檜山さんは帰宅されるということで記念撮影。

哲郎さんは釣りへ行っていたので、写っていません。

 

檜山さん、三田村さん、また是非ともご一緒させてくださいね!
それでは、また!!

寂しくなりますが、近い内にまた、さすらおうぜ!ということになりました。



さあ、天気もいいし、釣りしますか!

 

僕と利郎さんは下流へ。哲郎さんはリリース区間へ。

夕方、お互いの釣果を報告し合うと、「夕べの集い」の支度を始めました。
おっと、その前に温泉に行ってくると、小泉兄弟は温泉へ。

僕は、昨晩の温泉で湯冷めをしてしまい、少し体調が悪かったので、遠慮しておきました。
次回からは湯冷めしないように気をつけようっと。


そして、夜。

 


小泉兄弟。
カレーをおいしそうに食べてます。
マイウ~!



僕はラーメン。
前日までがウソのようです(笑)。

 

今夜がさすらい最終夜。
明日は自宅に戻らねばなりません。

眠い目をこすり、色々なことを語りました。
明日から天気が崩れるようで、この晩は妙に暖かかったです。

 

5月9日

最終日、しかも雨降り前ということもあって、気合いで起きました。
時間は4時半。

やはり釣り人ですから、釣る時はしっかり釣ります。

他の釣り人がちんたら準備している間、自分でも驚くほどの速さでウェーダーを履き終え、いざ出陣!!


型はそれほど大きくはありませんが、満足がいく釣りができました。

 

車に戻ると、ポツポツと雨が来ました。

手早く朝食を済ませると、帰り支度を始めました。
ああ~旅も終わりか・・。


小泉兄弟に再び、さすらいの地で会うことを約束し、お別れしました。

もちろん僕は下道で帰りましたよ。
途中、御柱際があって諏訪で混雑しましたが、あとは何事も無く無事に帰宅しました。



めでたし、めでたし。


ああ、やっぱり「さすらい」の旅は止められません。
会社は幾らでも辞められるけど(笑)。




おしまい。