NZガイド修行日記 PR

第3話 プジョーな男

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入国して早や5日。
ついに念願の車を手にしました!今回はそんなお話。

 

10月20日

今日はオークションも無いし、のんびりと洗濯でもしようかなと思っていると、馬部さんが、車市場へ行こうか。と誘ってくださり、出かけることにしました。

車市場とは、概ね日曜日に開かれる個人売買の市のようなものです。

 

おお、あるある。日本円にしておよそ5万円くらいの「スーパーCAR」から100万円クラスの高級車まで幅広くあります。

値段は、売り手が決めるので、物によっては当たり外れがあること間違いなしです。馬部さんと二人で物色が始まりました。

僕は、最初手頃な日本車を探していたのですが、どうも今ひとつピンと来るものがありません。大抵がオンボロなので街乗り限定となりそうです。

釣りが主目的ですから、それなりにちゃんと走る車でないと困るので、丁寧に見て回りました。

すると、一台の車が目に止まりました。
日本では高級外車として知られる91年式プジョーが何か僕に訴えかけているようでした。

内部を覗くと、革張りシートです・・確かに良さそうな車だけど、高そうだなあと、プライスカードを見てびっくり。4200NZ$(25万円)という安さ!

ちょっと気になったので、試乗させてもらいました。

ドゥ~ンという色気ムンムンのエンジン音です。日本で乗っていたデミオとはわけが違います。

かっこええなあ。せっかくNZへ来たのだし、日本では乗れない車に乗るっていうのも面白いかも?

走行距離もさほどいっていません。12,7万キロほどです。
念のために、検査をしてもらうと、大した問題は無さそうです。

新車価格を考えると、同じ値段のボロな日本車が割高だなあと思い、プジョーに決定!

 


元オーナーとなるオバちゃん。

 

さあ、値段交渉です。修理代金が若干掛かると聞いたので、そのことをたてに馬部さんに交渉してもらったのですが、オバちゃんは価格となると、かなりシビアでビタ一文まけてはくれません。

交渉は長いこと及びましたが、結局、4200$で買うことになりました。

現金は持ち合わせていなかったので、明日、待ち合わせて車と交換ということになりました。

ついに自分の車が手に入ったのです!
バンザイ!馬部さん、ありがとうございました。

 


祝いの宴じゃ!
ローストビーフにサーモンの刺身!
超美味っす!!!!!

 

写真に写っているのは、馬部さん。

ああ、サーモン。
世の中にこれほど美味い物があったのか?と思うほどの極上な味です。

NZへお越しの際には、是非ともサーモンの刺身を食べてください!(鮮度には十分気をつけてくださいね)

 

10月21日

本日は、ついにプジョーが手元に来る日。
プジョーで鱒釣り!なんという贅沢でしょう。

10時にオバちゃんと待ち合わせているので、その前に銀行へ行ってお金をおろしてきました。

大金を握り締めて、GO!!

何とか無事に支払いを済ませ、お互いにニコニコで別れました。
さらばオバちゃん。プジョーは確かに僕が引き取りましたぞ!

 

そのまま、修理工場へ。
タイミングベルトが不安であったので、見てもらうと、意外にもあと2万キロは走るだろうぜ。とのことだったので、一安心。

その他、クーラント、エンジンオイル&エレメント、パワステオイルを交換し、117$也。日本人のスタッフがいる工場なので、安心して見てもらえました。

工場にいた若い兄ちゃんは、24歳と僕より年下。ちゃんと英語を話し、仕事をバリバリしている彼には脱帽。とてもいい人でした。

この工場は、オークション会場の近くにあり、帰りは一人で不安だったのですが、なんと驚くことに迷わずにしかも、地図を見ないで帰れたのでした!!!

なんだかオークランドが自分の街になったような気がして、嬉しかったですねえ。
最高の日でした!

家に帰り、ムーちゃんとシール貼りの遊びをしました。
僕には、13才も離れた弟がいるので、小1のムーちゃんが、なんだか自分の妹のように思えました。

タイル貼りの時に余ったタイルに2枚の絵を描いてプレゼントしてくれました。

 


「たろうにいちゃんと、ムーちゃん」というタイトルです。

写真には写っていませんが、絵の横に書いてあります。
僕の左手には、ちゃんと腕時計まで描かれてあるんですよ。

 

そして、愛車のプジョー。

上の方にちゃんと「ぷじょう」と書いてあるのがカワイイです(笑)

ムーちゃんとは毎日遊んできましたが、今日が最後となります。
車を手に入れたので、明日から本拠地となるロトルアへ向かうからです。

さらばムーちゃん・・

ホストファミリーと食べる最後の夕飯。
僕がNZで過ごした最初の街、オークランド。
さようなら、また会う日まで・・

 

第3話はこれでおしまい。

次回は、初めての鱒を手にするまでの奮闘記です。