5月7日
いやー、やっとGWが終わりました。家庭をお持ちの皆様、彼女のワガママを聞かなきゃならない皆様、お疲れ様でした。
さすライターは連休中、のんびりと羽休めをしました。
どこへ行っても混みますしね。
毎年、5月の下旬くらいに木曾へ釣りに行くのですが、
今年は何だかあったかい!
ということで、もう釣れるだろうと勝手に判断し、釣りフーテン仲間の小林君を誘って旅立つことにしました。
早朝5時に甲府で合流すると、気合で下道を走り続けること4時間弱、無事に西野川前にある、お祭り広場へ到着しました。
いやー、遠かった。
あれっ、水が無いぞー。
鯉のぼり、多すぎ。
天気予報だと、何だか午後から雨が降るとか。
早いところ、釣るべえ!
ということで、珍しく真面目に釣りをすることになりました。
これが通称「お立ち台」。
この巨大なプールには尺を越すアマゴがごっちゃり!群れています。
えっ、嘘こけって?
本当ですよ・・
ねっ!本当でしょう。
こいつは32cmありました。
しかし、何日か前にこのサイズをたくさん放流したようです。
というわけで、こいつは恐ろしい顔つきですが、新入生。
だけど、ファイトは凄まじいですよ。
なんせ体高だけで11cmありますから。
渓流でリールファイトをしたのは久し振りです。
しかも、これがドライフライで釣れるから面白い!
パターンはクリップルダン#14。
小林君もガンガン釣ってました。
残念ながら、たくさん釣れるこれらの巨大アマゴは成魚放流もの。
でも、来年まで生き延びてくれたら最高の川になりますよ!
こいつも尺アマゴ。
エルクヘアカディスをフラッタリングさせて食わせました。
もちろん、リールファイトです。
バッククラッシュに気をつけましょう。
天気予報がピタリと当たり、やはり雨が本格的に降ってきました。
というわけで、本日は2時で終了!
「どうする?」
「呑むか!」
の一言で、昼間から酒を呑みだす始末。
良い身分だなあと心の底から思ったのでした。
しかも、呑み終った後に僕らは何て言ったと思います?
晩飯まで寝てようぜ。
僕たち、会社辞めてこんなことやってます。
多分、社会復帰するには相当の時間が掛かるでしょう。
そして、晩飯。
昼飯から、何もしていなかったのですが、不思議と腹だけは減ります。
そして、今夜は初メニュー。
埼玉県在住の三田村さんより、教えていただいたお手軽メニュー。
インスタントラーメンに餅を入れる!
これが、最高にうまいし、簡単、腹にたまる。
ありがたや、ありがたや。
三田村さん、美味かったっす!多謝!
さあ、飯も食ったし、寝るか!
また、寝るんかい!
就寝時間は9時。
5月8日
昨日からの雨がしつこく降り続いてます。
ちょっと昨日は弛んでいたな、と反省。
珍しく、4時半に起床してやる気を見せました。
ところが・・
あれっ!?昨日と随分違うのですが・・
これが昨日の西野川。
我々は、この光景を見て即決したのです。
おやすみなさい。
すごすごと車の中へ戻って、二度寝しちゃいましたとさ。
そして、9時頃、再度シュラフからハッチすると、西野川は諦めて他の川をやるべえということになりまして、歩いて10秒の所にあるジャニスへ情報収集をしに行きました。
小汚い僕らを嫌がることも無く、美人のお姉さまは親切に川を教えてくださいました。
ありがとうごぜえますだ。
何でも、大雨が降っても上松町にある小川という川は濁りにくいというのです。
地図で見てみると、意外と近かったりします。
早速、車を走らせて探しに行きました。
途中、若干迷いはしましたが、無事に着きました。
小川の本流筋は、残念ながら濁りが入っていましたが(西野川の増水具合をご覧いただければ、雨量の程がご想像できるはずです)、支流の方は、全く問題が無く、竿を出すことにしました。
この近辺には、禁漁区がありますので、釣行の際にはご注意を。
小さな、小さな支流です。
小さなイワナがたくさん釣れましたが、写真を撮るまではいかず、結局、まともなサイズはこの20cmくらいのアマゴだけでした。
雨が止んだので、西野川へ戻りました。
虹がとっても綺麗でした。
雨で濡れた鯉のぼりがニボシの様になってます。
今回もまたまた、でかいアマゴが連発です。
胃の中は、ヒゲナガのシャック(オレンジ色の物体)でいっぱいでした。
川は相変わらず、こんな感じですが、これでも魚は釣れます。
流速の遅い障害物の陰などに身を隠していますので、その辺を集中的に狙って釣果を伸ばしました。
イブニングは、ヒゲナガの釣りが楽しめます。
6時20分から7時15分までの間、巨大なアマゴが狂ったようにカディスを追い掛け回し、この時は人間の方もかなりおかしくなってしまいます。
フライもエルクヘアカディスのでかい奴やら、マドラーミノー#8が特に面白いです。
背ビレを出して追い掛けてくるシーンを見ると、鳥肌が立ちますよ。
ここ最近、こういった釣りをしたことが無かったので、興奮しました。
こいつはイブニングに釣れたピンシャン尺アマゴ。
放流後、かなりの時間が経っていたようで、今回の釣り行脚中、一番のパワーでした。
リールファイトで応戦し、強烈なローリングをかわすこと5分。
ようやくネットに収まりました。
満足。
さて、晩飯です。
この日は、日没まで釣りをしたので、簡単メニュー。
またもやラーメン&餅でございます。
そして、ビール。
さすがに疲れて泥のように眠りました。
しかし、その安らかな眠りを妨げようとする奴が出てきました。
耳の周りで「ぶうおーん、ぶおーん、シャカシャカ」という音がし、何かがこめかみの辺りを歩いています。
やべえ、ゴキブリか?慌てて、ライトを点けると・・・
お前か・・
そう、ヒゲナガ君です。
しかも、こいつが車の中にごっちゃりいるではありませんか!
換気のため、車の窓を少し開けておいたのですが、そこから入ってきたようでした。
一匹ずつ捕まえては「ちゃんと魚に食べられるんだよ」と「やさしく」外に放り投げ、再び夢の中へと帰りました。
5月9日
深夜、一台の車が僕らの車に近づいてきました。
本日から合流予定の我がお師匠様「長谷川さん」の登場です。
仕事明けの疲れた体に鞭を打って、夜通し走ってこられたようで、「朝の尺取り釣行」には参加されませんでした。
昨日のヒゲナガにハマってしまい、早朝も釣ろうということで4時起床。
長谷川さんを起こさないように気をつけて川へ向かいました。
ここでも尺アマゴを数本。
朝起きて、すぐ目の前で巨大アマゴが数匹釣れるという夢のような川です。
「朝練」も終わり、車に戻ると、長谷川さんと挨拶を交わし、皆で朝食をとりました。
今日は、朝から気持ちよく晴れてくれてます。
今日、まずやることと言えば・・
洗濯干しですじゃ。
雨続きだったので、片っ端から干しまくりました!
いやー、爽快。
これが、「さすらいカー」の内装です。
助手席側をフルフラットにし、ベッドに。逆側は荷室となってます。
間抜けな寝顔が外から見えないように目隠しをするようにしてます。
猿に襲われる心配もないし、とっても快適です。
今晩の食事は長谷川さんが特製カレーを作ってくださるとのことなので、楽しみ!
薄情な僕は、長谷川さん一人に支度を任せて釣りに出掛けました。
西野川はイブニングだけやればいいかな。
ということで、今日は他の川へ。
まずは、冷川。
名前の通り水温が低い川で、例年だと夏からの釣り場です。
でも今年は暖かいから、もしかして・・
水温は7度。
西野川と比べて3度も低いです。
オオクマをはじめ、多くの虫が飛んでましたが、全く生命反応が無く、断念。
続いて藤沢川。
ごめんなさい、写真を撮るのを忘れてしまいました。
小さな水路のような川です。
意外と大きな魚が潜んでいることで有名。
しかし、釣れたのはチビアマゴのみ。
その次は西又川。
途中、工事が入ってましたが、上流へ行けば問題なく釣りができました。
しかし、釣れたのはちびっ子アマゴばかり。
西野川で大きい魚ばかりを相手にしていたので少し、寂しい気がします。
でも、元気いっぱいに飛び出してくる姿は可愛いですよ。
その次は髭沢川。
たまに大きな魚が釣れることで有名です。
しかし、今回はチビイワナ・アマゴのみ。
水温は9.5度でした。
そして、末川。
これまで誰とも会いませんでしたが、この川はさすがに人気河川。
平日とは思えないほどの盛況ぶりでした。
人が入っていない開田小学校上に入り、まずはライズを探してみます。
水温は9度くらい。
ハッチはミドリカワゲラモドキ、オナシ、コカゲロウが飛び交い、期待十分。
3時半頃からライズが始まりました。
対岸で素早い捕食をしているのはアマゴ。
当たりフライは#16のオナシカラーのエルクヘアカディスでした。
ここで合計5匹のアマゴを釣り上げると、イブニングが楽しい西野川へ。
結果から言ってしまいますと、尺アマゴ、泣き尺合わせて6匹釣れました。
やはり、ヒゲナガの釣りは最高です。
そして、楽しい晩御飯の時間がやってまいりました。
何と言っても今日の楽しみは長谷川シェフによる特製愛情カレー。
たくさんの野菜をじっくり煮込み、全部がトロトロになるまで煮込むのです。
当然、味は最高!
長谷川さん、スイマセン、手伝わずに釣りばかりしてしまって。
このカレー、本当に美味しかったです!
釣り行脚始まって以来の贅沢な一品。
この日は、酒を呑みながらフライ談義に花を咲かせました。
すると、携帯に着信が!釣り仲間の今福さんが、明日、西野川へ遊びに来るとか。
仲間が増えていくと、自然に旅も面白くなります。
今福さん、気をつけてお越しください。
僕らは腹いっぱいで幸せなので寝ることにします。
むにゃむにゃ・・
5月10日
この日は、長谷川さんも朝から釣り!
みんなで朝のヒゲナガの釣りを楽しみました。
みんなでリールファイト!
全員が尺上アマゴを手にしてニッコリ。
釣りの後には、昨夜の残りのカレーをパスタにかけて食べました。
これが、また美味しい!
そして、散々釣りまくった後に今福さん、登場。
今福さん、ごめんね・・
ヒゲナガの後に来るミドリカワゲラモドキの釣りなので、ちょっと繊細な釣り。
さすがの今福さんも、少してこずったようですが、慣れてくるといつものペースを取り戻してガンガン釣ってました。
ポイントは、お立ち台。
彼の愛竿がバットから弧を描いていました。
平均サイズは29cm。
お見事!
途中、またもや大雨が降ってきたので、小休止。
今福さん以外は朝からの釣り疲れにより、夕方まで爆睡しました。
そして、イブニングはヒゲナガで大釣り。
釣ったサイズは全て尺以上。
恐るべし、西野川。
さあ、木曾もこれでおしまい。
明日は、上州屋主催の長沢幹夫さんスクールがあるので、お手伝いで千曲川へ行こうと思います。
西野川を9時半に出発。
下道をのんびり走って到着したのは午前1時半。
少しのんびり走りすぎたかな?
今夜は土砂降り。
明日は大丈夫なのだろうか・・
5月11日
心配をよそに千曲川は晴れ。
さらさらと川は流れています。
昨日の大雨の影響は感じられず、濁り方もほど良い感じでした。
全員、集合。生徒さんは15名。
内、13名がリピーターというから人気の程が分かります。
長沢さんの超絶テクニックを見たい!
というだけでなく、氏のお人柄によるところも多いのでしょう。
かく言う僕も長沢さんの大ファンです。
長沢さんは、誰にでも温かく接してくださいます。
レクチャーも懇切丁寧で分かりやすいので、スクールをお考えの方は、是非一度長沢さんのスクールに参加してみてください。
営業とかではなく、本音です。
只今、レッスン中。
参加者のレベルに合わせて、分かりやすく教えてくださいます。
みんな、頷きながら聞いているところ。
僕も写真を撮りながら、頷いているところです。
由井大久さんも駆けつけてくださりました。
状況に応じて素早く対処する方法を我々に教えてくださいました。
しかし、同じような格好をした人間が、これだけ歩いているとかなり怖いものがあります。
地元のおじちゃんが、「釣りの学校かね?」。
そのとおーり!
これで今回の旅はおしまい。
次回は5月14日から20日までの山形釣行。
乞うご期待!