伝説の国内釣り行脚 PR

3月12日

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

3月12日

この日は、某釣り雑誌の取材で伊豆へ来てました。

本当は、翌日が取材であったのですが、一応下見をしておこうと前日入りだったのです。

 

この日は、ガンガン釣れまくり、今年一番の釣果となりました。

バンザイ!内容をお届けしたいのですが、企画漏洩となってしまいますので、どうぞご勘弁を・・

 

さてさて、日も傾いてきたので今夜の寝床を見つけなければなりません。

さすライターの僕は、とにかく金銭的に余裕がありません。
そこで、当然のことながら野宿。

どこにしようかなーって考えたところ、学生時代に単車でよくツーリングに来た外浦海岸にしよう!と決定。

下田に入り、白浜を越えてすぐの所にある小さな入り江。
白浜はあまりにもメジャーすぎて賑やかですが、ここは一人でのんびりできるナイスなスポットであります。

 


空にほんのりと紅がかかり、優しい「すみれ色」の夜がやって来ようとしています。
写真では砂の色が灰色になってしまっていますが、実際は綺麗な白です。

 

何年ぶりだろうって考えると、もうすでに5年の月日が流れていました。
懐かしかったので、車を停めると、ちょいと散歩。

 


この日は少し、風が強くて波が立っていたので、あまり綺麗に見えないかもしれませんが、凪いでいるとメチャクチャいい所ですよー。

 


見てください、この透明度。
偏光フィルター無しでこれだけ見えるのですから凄いです。

 


堤防の上から海中を覗くと、たくさんのウミウシ?アメフラシ?がいました。
というより、多すぎ。

 


渚に思わず、書いてしまいました。
人生、ナチュラルドリフトと。

こんな生活を始めてしまった以上、もうメンディングは効かないのかもしれません・・
そっと波がさらっていきました。

 


写真中央にいるのは堤防の上をのんびりと歩いていた猫。
尻尾だけ黒くて面白かったので撮影。

 


日没カウントダウンです。
一眼レフであれば、この素晴らしい景色を収められたのかもしれませんが・・

ようやく、日が落ち、散歩している人、カップルなどがいなくなった!
ということで、設営!

 


今までは、車中泊だったのですが、さすがに狭くて体がもちません。
今度こそテントで寝るぞー!と意気込んでの設営でした。

星を見ながらのラーメン(またラーメンかい!)は最高!

 

食事も終わり、シュラフを敷くと、時間は午後8時。
早えーなー。
でも、することがない!

ということで、寝ましょう!
車に鍵を掛け、テントへ・・

すると、突然、パトカーが!
あっ、これは職務質問されるな・・

 

オマワリさん
「こんばんはー。今日はここで泊まっていくんだね?近くに御用邸がある関係で職務質問をさせてもらうよー。免許証を出してね。それと、職業は?」

 

さすライターです。

 

「はあ?」

よし、つかみはOKだ。

かなり胡散臭いものを見る目になってきたので、いきさつを話した。
すると、納得したようで、オマワリさんとの楽しい会話が始まった。

何でも、彼も渓流釣りをするらしく、今日取材した川も結構行くらしい。
餌釣りとのことだったが、同じ趣味で盛り上がった。

思いもかけない会話に旅の醍醐味を感じ、別れを告げる。

僕の生き方を相当羨ましがっていた。
ちょっと嬉しい。
でも、社会的には無職・・

 

さあ、寝るべえ。ざざーん、波の音が聞こえる。
うわー、ロマンチックやなー。
波の音を聞きながら、眠りに落ちる。
最高じゃないのさ。

時間は、刻々と過ぎていく。
ざざーん。ざざーん。

 

 

うるさくて眠れねー。

 

テントまで設営してしまったし、今更動く気にもならない。

ええーい、頑張って寝るぞ!こうなりゃ意地だ。

どれくらいの時間、苦しんだのだろう・・
あっ、今眠りに落ちようとしている・・という感じになってきた。

手のひらの温度が高くなり、ぽかぽかして気持ちがいい・・

 

すると、何やらテントが揺れる。
しかも、かなりユサユサと!
やべえ、キレやすい不良少年グループか?

揺れ方の大きさが半端ではない。
なんだよ、こんな時間に。
3人くらいが揺さぶっている!

 

マジでやばいかもな・・
念のため、護身用にパックロッドのアルミケースをテントに入れていたので・・

 

 

あれっ、無い。

 

思いっきり、車の中らしい。

テントは更に揺れる。
無言で激しく揺するのでかなり怖い。

怖いが、段々、腹が立ってきた。
何とかして追っ払えないだろうか・・

しかし、丸腰なので、声でビビらすしかない。

 

目一杯、低い声で・・

 

 

なんじゃ、こりゃあー。
ワシは、ヤ、ヤクザだぞー。

 

念のため、僕はヤクザじゃないですよ。

しかし、構わず揺れ続ける・・

何だか急に恥ずかしくなってきたので「もういいや、知るか!」
これまた、目一杯、荒々しくテントを出て、戦闘のポーズをとった!

しかし、誰もいない。
出てすぐに正体が分かった。

 

 

風じゃん。

 

しかし、ただの風ではない。
砂嵐だった・・

よく今まで気付かないで寝ていられたなっていうほどの嵐!

テントを見ると、早くも飛ばされそうになっている!

時間は、午後11時。
僕にとっては深夜です。

半べそをかきながら、テントをたたむ・・

 

結局、そのまま車をロケ地まで走らせ、車中泊。
また、車かよ・・

と、その後は、ぐっすりと眠れました。
風の馬鹿野郎・・