NZガイド修行日記 PR

第10話 過ぎていく夏

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今年のNZは冷夏のようです。
うう~初めて来たというのに。まあ、仕方ありましぇん。釣りまくるのみです!

しかし、夏は旅人の季節!当然、新しい出逢いがあり、ドラマが生まれます。世界の片隅で起こった小さなドラマを今回もまた日記風に送りたいと思います・・。

 

2月1日

今日は、ガイドの予約が入っています。
黒部川で山小屋の管理人をされているという坂本さん夫妻。彼らは、2~3月の間、自転車でNZ旅行をする予定とのこと。その途中で、ロトルアへ寄ったとのことでした。

12時に彼らが宿泊しているキャンプ場へ迎えに行くと、すでに準備万全の彼らが待っています。

「はじめまして~」
爽やかなご夫婦です。

それでは、昼ごはんでも食べて行きますか!
ケンタッキーでいつもの2ピースパックを頬張ると、川へと向かいました。

僕がガイドで使っているロトルアの川です。

町から近いためにプレッシャーが非常に高く、魚はスレていますが、型も数も揃っているために大変人気がある川なのです。

現地へ向かうと、やはり先行者がいます。でも、仕方ありません。
準備を整えて、さあ出発!

NZ名物の重いニンフの投げ方、掛かったらどう対処するかを事前に説明しておきます。日本の釣りとは全く異なりますので、その必要があるわけです。

でも、僕も入国してたかだか4ヶ月。あまり偉そうなことは言えませんけど(笑)

魚はいるかな・・?
ガイドである僕が先行し、魚を探すわけです。

感づかれないよう静かに高台へ・・
おっ、いるいる!
そして、魚の位置とアプローチの方法を坂本さんへ伝えます。

第一投、上手くいきました!
しかし、反応なし。
ここでの必殺パターンは、#14~16のフェザントテイル、ヘアーズイアです。

それらをオモリのようなフライと組み合わせて使い、底にいる魚の鼻面へ送るわけですが、今日は機嫌が悪いのか、どの魚も渋く、たまに食っても浅いのか、すぐ外れてしまいました。

また、奥様はフライの経験がゼロに近いようであったので、今日はこの難しい川に見切りをつけて、違う川へ移動することにしました。

車で走ること50キロ。
僕の秘密の川の下流部です。

ここには、小さい(20cmほどのニジマス)ですが、死ぬほどウジャウジャいますので、練習には最適と言えるでしょう。

釣りに対して、あまり乗り気ではない奥様も、ボコスカと釣れる為に喜んでくださり、作戦成功!

釣りのライセンスは最初、一日券を買っていたのですが、急遽町へと引き返し、年券を買ってしまったほどです。いや~そんなに喜んでもらえるとは思いませんでした。

こっちまで幸せな気分になれます!
釣りって、やっぱり素晴らしい~!

 

そして、帰りの車中は釣りの話で盛り上がりながら、キャンプ場へ。

晩御飯でも一緒に食べましょうということになり、僕も敷地内へと入っていったのですが・・

何やら周囲の空気がピリピリしています。

懐中電灯を持った管理人さんが、こちらへ向かってきて早口の英語で質問してきます。
何度か聞き直して、分ったことは・・

なんと敷地内で車上荒らしがあったとのこと。

目の前に停まっているキャンピングカー2台がやられたらしく、パスポートをはじめ、パソコン、現金など全てが盗難にあったというのです・・。

車上荒らしの話は聞いていましたが、実際に目の前で起こると、びっくりしちゃいますね。

台所であったオバちゃん二人組に「あなたたちの荷物は無事だった?」と聞かれました。
熊のようなオバちゃん二人は、「あたしらんところへ泥棒が来たら、ぶっ飛ばしてやるのに!」
とフライパンを片手に興奮してました。

彼女らの所へ押し入った泥棒がいたとすれば、間違いなくぶっ飛ばされるでしょう。

 


とりあえず記念撮影。
右がベッキー、左がリサ。
豪快で愉快なオバちゃんでした。

 

そこから会話が進んでいき、明日一緒に晩飯を食べようじゃないのということになりました。
そいじゃ、また明日会いましょう~ということで僕は家に帰りました。

 

2月2日

坂本さんが、もう一度昨日と同じロトルアの川で釣りをしたいと希望されたので、今日は早起きして川へと突入!

朝の6時出発です。
さすがに先行者はおらず、一番良いポイントへ入ることができました。
そして、一投目・・

インジケーターが消し込まれました。
「ヒット!!!」

しかし、物凄いファーストランに翻弄され、痛恨のバラシ。
サイズにして45cmというところでしょうか。

今日は先行者の影響が無いせいか、反応がすこぶる良く、ヒット数が多かったので3人とも大満足!

 


坂本さんが釣ったニジマス!
魚を持っているのは、僕です。ちょっとガイドっぽいでしょ?

 


奥さんと二人でニッコリ!
この魚は、キャンプ場で待つベッキー達へのお土産のために持ち帰ることにしました。

 

さあ、彼女らが待つキャンプ場へ・・

すでに支度を済ませた彼女らは温かく迎えてくれました。
初めて食べるNZの家庭料理です。

豚肉とクレソン、ジャガイモ・・野菜と一緒に煮込んだポトフのような食べ物でした。

 


食べ終わる頃に慌てて写真を撮ったので、スープしか写ってましぇ~ん。

 

食事の後は、みんなで楽しい会話!
片言の英語で一生懸命に伝えようとする僕らに優しい彼女達でした。

そして、驚きの事実。
リサのお父さんは・・

 

 

 

忍者ですって。

マジで?
ベッキーの話では、「彼女の父さんはね、TAROみたいに痩せてるけど、凄く強いんだよ」とのこと。

一体、誰と戦っているのだろう・・

でも、かなり強そうなベッキーが認めるくらいだから、相当なものでしょう。
しかし、忍者のインストラクターという仕事があるというのは、面白いッス。

おしゃべりが一息つくと、今度はゲームをしようぜということになり、台所の大テーブルでオーストラリア製の「ジンガ」というゲームで盛り上がりました。

気付けば、他のおじちゃん、おねえさんらも混じり、みんなでワイワイ楽しみました。

 

2月3日

今日は、坂本さんをガイドする最終日。
良い結果に終わるといいのですが・・。

しかし、残念ながらヒットはあるものの、糸切れ、バラシ・・。う~ん、さすがNZの鱒。手強いです。

結果は芳しくなくても、二人がとても喜んでくれたのには救われました。
お客さんに喜んでもらう・・。
ガイドにとって、この上ない幸せなのかもしれません。

彼らをキャンプ場へ送っていくと、ベッキー、リサにお別れの挨拶をしました。
寂しいですが、日程上、お別れをしなければなりません。

「オークランドへ来たら、必ず寄るのよ!」とベッキーは、力強い声で言うのでした。
「また会いましょう!」

旅は出逢いで始まり、別れで一区切り。そして、次の旅へ・・
再会を誓い、それぞれの旅は続くのでした。

 

2月4日

さあ、今日からロッジに宿泊されるお客さんが来ます。
のんびりする間もなく、下準備!
ロッジの仕事も、お客さんとの出逢いがありますから、旅のようなものです。

またひとつの出逢いが生まれました。

 

2月5日

朝食の支度を済ませ、さあ出発という時に、またしても羊が庭で悪さをしているのを発見。
あいつら懲りずにまた来たようです。

そのまま、おとなしく草を食べるだけなら良いのですが、庭の苗を食べたり、ウンコを巻き散らしたりと迷惑なので、追い払うことにしています。

こりゃ!羊!
と、追いかけると、奴らはとりあえず逃げます。

でも、追いかけるのを止めると、そ~っと振り返り、安全な距離を確認すると、のんびりと再び草を食べ始めるんです。その姿の憎たらしいこと!

しかし、今日はいつもと動きが違いました。
立ち止まって振り返ると、こっちを見ながら・・

 

 

ウンコぶりぶり~

このヤロ~、馬鹿にしてるなあ~!
全速力で追いかけようとすると、今度は・・

 

オシッコ、しぃ~

うう・・見てろよ~・・
馬鹿にしちゃってさ~・・

産まれてきたことを後悔させてやる!
と、必死で追い回すのですが、逃げ足が速いために逃げられてしまいました。

まあ、次は必ずギャフンと言わせるつもりです。

羊との戦いは続く・・・・・・

 

2月6日

朝、皆を送り出そうと外に出ると・・またいました、羊が!
でも、今日は一頭だけです。

そ~っと近づき、「こりゃ~!!」と言うと、奴は驚いたようで、パニックを起こし、柵へ突っ込んでしまって身動きが取れなくなってしまいました。

仲間の羊が集まってきて、「だから、お前やめろって言ったじゃんかよ~」という感じで、メエ~メエ~と啼いてます。

奴らは、大変人間臭い所がありまして、ちゃんと仲間同士でコミュニケーションをとっているようです。

柵に引っ掛かった羊を「もう悪さすんなよ~」と言いながら、解放しました。
これだけ恐怖を味わえば、臆病な羊は来ないでしょう。

 

2月7日

皆を送り出すと、片づけを済ませ、芝刈りをしました。
とんでもなく広い庭なので、手押しの芝刈り機でやるとなると、重労働です。

それでも慣れてきたのか、今日は最短の3時間で終了。以前は半日掛かってたんですよ!

 

2月8日

今日は、馬部さんのガイドのお手伝い。と言っても、ピックアップだけですけど。

NZの釣りでは、時により結構な距離を歩くことになります。釣り終えてから、再び歩いてもと来た道を帰るとなると大変です。そこで、ゴール地点で車をスタンバイさせておくわけです。

皆を待つ間、僕は一人でランギタイキ川のほとりで本を読んだり、手紙を書いたりして時間を過ごしたのでした。

 

2月9日

朝起きて何気なく外を見ると・・

 

 

羊、発見!

ぬぬ・・
本当に懲りない奴だなあ~。
しかも、先日、柵に引っ掛かって「もう来ないから許して~」と啼いていた奴です。

まともに追いかけても逃げられるだけですから、今日は作戦を変えましょう。

別にお前なんかには興味ないよ~という顔をして、奴の目の前から一度姿を消します。そして、物陰に隠れながら、こっそりと近づいて捕まえるという策です。

食い意地が張っている奴なので、こちらの存在には気付いていないようです。

あと少しという時です・・
突然目の前を野ウサギが猛ダッシュで駆け抜けていったため、びっくりして音を立ててしまいました。

しまった!
当然、感づかれてしまい、逃げられてしまったのです。

ぬぬぬ~・・
動物達め、グルになってやがるな!

羊は安全圏に到達すると、口の脇を歪めて「メエ~」と啼きました。
その様が・・

あ~憎たらしい!
次こそは、次こそは捕まえてやるぞ!!

悔しいけど、今日のところはこの辺にしておかなければ。
本日から別のお客さんがロッジに宿泊されるからです。

あ~忙しい!

 

2月10日

皆を送り出し、掃除や洗濯を終えると、晩御飯の支度・・
主婦の大変さがよ~く分った気分です。

全国の旦那さんへ。
毎日の家事をこなしている奥様は、もっと大変だと思いますよ!

今日の食事は我ながら、良い出来になりそうです。
皆がもうすぐ帰る頃です。
あとは、あ~して、こ~するだけで完了だな!

その時です。

 

 

パリ~ンッ!!!!

なんと、せっかく作った料理が入っている耐熱ガラスが割れてしまいました!
その破片が飛び散り、周囲の料理にも甚大なる被害を与えています・・。

マジで!?
マジです。

こうなってしまいますと、ガラスの破片が入ってしまった危険があるので、食事を全て作り直さねばなりません。

半べそをかきながら、メニューを練り直しました。幸いなことにメインの鳥の丸焼きはオーブンに入ったままであったので、命拾いしています。

前菜を何とかしないと・・。

これまた幸運なことに、明日しようと思っていた料理の食材があります。
さあ、時間がありません。
急いで作らなければ!

その時です。

 

 

ずどどど・・・・
メエ~、メエ~・・

その声は・・
その通り、羊です。

いつもの馬鹿羊が、再び我が家への侵入を試みたところ、ゲートを壊してしまったらしく、50頭ほどの全ての羊が一斉に庭を駆け回っています。

もう、勘弁してくれよ~。
この忙しいのに!

でも、食事が優先です。
物凄い数の羊が庭を蹂躙するのを我慢して、何とか食事を作ったのでした。

人間、必死でやれば何とかなるもんですね。

それにしても、羊の奴には参りました・・。
眠れない時に羊を数えますが、僕の場合、羊が寝る前に出てくると、興奮して眠れなくなりそうです(笑)。

 

2月11日

今日は、お客さんである青柳さんの奥様の誕生日。
というわけで、今晩は通常の晩御飯に加えてケーキを作ろうと思ってます。

ちなみにケーキなんぞ、生まれてから一度も作ったことがありません。
レシピを聞いて、これまた必死こいて作りました。

まず、さらさらの生クリームをかき回すと、固まってきてモワッとなるというのが信じられません。

あんな液状の物が、混ぜるだけで固まるんかい?
しかし、本を読んでもネットで調べても、固まると書いています。

やるしかねえ~。

でも、テレビのお料理教室で見た生クリームをかき混ぜるマシーンが無いぞ!

箸でやるべし!

何膳かを束で持ち、気合いを入れて高速でかき混ぜましたが、上手くいきません。
う~ん、これが出来ないことには先へ進めんぞ。

そこで、少量ずつに分けてやることに。
今度は上手くいきました。

モワッとなるんですよ、モワッと!

サラサラがモワッとなった時の感動と言いましたら、言葉に表せないといいますか・・
何でそんなことに感動できるんだろうと思われるのかもしれませんが、僕はひどく興奮し、そして感動しました。

そして、生クリームをスポンジケーキに塗りたくり、デコレーションをしていきます。

ちょっとその作業が面白かったので、調子こいてチョコレートを溶かして、「HAPPY BIRTHDAY」と書きました。

難しかったですが、それっぽく見えましたし、味見をすると・・

 

 

うまいじゃん!!!!

我ながら、かなり上出来です。

 


冷蔵庫の中で出番を待つケーキ。
ニョキニョキ生えているロウソクがカッコイイ!?

 

食事が終わり、ついにケーキの出番です。
電気を消して、ロウソクに火を点しました・・

バチバチ・・という凄い音を立てて、ロウソクが燃え始めました。
ロウソクよ・・

 

 

燃えすぎ。

とにかく全てに火をつけると、燃え尽きないうちに持って行きました。
奥様は喜んでくださり、僕もハッピー。

 


ロウソクを「ふう~」って消しちゃってくださいな。
ロウソクの奴、張り切りすぎです。

喜んでもらえると、作った甲斐がありますね!

 

2月12日

今日も馬部さんのガイドのお手伝いをさせてもらえるということで、一緒にムルパラへ。
皆を送り届け、一人の時間・・。
お腹が空いたので、町のファーストフードへ。

「おばちゃん、チキンバーガーください」

出てきたのは、ポテトのみ・・。
聞き間違えられたようだ。

「頼んだのは、これじゃないよ」というと、おまけでそのポテトをくれました。
なんだか悪いことをしちゃったなあ。

 

2月13日

時間が経つのはあっという間で、青柳夫妻は本日でロトルアを離れることに。
空港へ送って、掃除、片づけを済ませた後、久し振りにフライを作ったのでした。

夜、聞き慣れないエンジン音がするので、誰だろうと思ったら、例の羊の飼い主であるディラードさんが子牛にに餌をやるために近くに来ていたのでした。

野菜屑を放り投げると、子牛は群がってボリボリ食べています。
彼の息子のブライアン(15歳)も手伝っていました。

 

2月14日

今日は、バレンタインデー。
通常の若者にとって、2月の大イベントのようですが、僕にとっての2月のイベントは・・

 

もちろん、節分

しまった~、今年は豆を撒かなかった・・

この日は馬部さんと男二人で寂しく、カヤックを買いにタイハペという町へ。

途中、チェコの男性、スウェーデンの女性のヒッチハイカーを乗せて、ツランギで降ろし、目的地である遠い町、タイハぺを目指すのでした。

そして、帰りに早速試してみるべえということで、ランギティケイ川へ。
二人とも全くの素人なので、止水に近い所で浮べてキャーキャー遊んできました。

 


カヤックの前でポーズ!

 

そして、帰り道。
広大な荒野、トンガリロ国立公園を通って我が家のあるロトルアを目指します。

 


広いっすねえ~。

 


荒野です。

 

そして、ツランギに入る前、馬部さんが誰かに電話を掛けています。
「それでは、1時間後くらいに行きますので・・」

なんと、電話の相手は超有名人の斉藤完治さん!
おお~、ミーハーな僕は興奮してしまうのでした。

斉藤さん宅へ到着すると、出てきました、完治さんが。
でも、何だか忙しそうであったので、ご挨拶だけをして帰ってきました。

まあ、ついでだからということで、観光名所のフカフォールという大きな滝を覗いたのですが・・。

まあ、すんごい水の量だこと。
こんな所をカヤックで行ったら、5回死んでお釣りが来るだろうな・・

 


凄い水量です。
迫力満点!

 

2月15日

本日は早速カヤック出動!
弁当を持って、ランギタイキ川へ。

第二回目にして、いきなり20キロの長距離!

流れには随分とメリハリがきいていて、カーブの速い流れの脇には、厄介な柳が茂り、危ないのですが、それ以外は、漕がないと前に進まないほどのトロ場。

くたくたになるまで漕いで、ようやくゴールしたのでした・・。

 

2月16日

しばらく僕のガイドの予定は無いため、ガイド用の川で試し釣りをすることにしました。

牧場の中を流れるスプリングクリーク。
底も砂利なので、歩きやすいし、魚も綺麗だし、最高の場所です。

いつもは、魚の位置だけを確認して帰っていましたが、今日は存分に釣りました!
平均で45cmほどのニジマスです。

掛けると、上へ下へと猛烈にダッシュするので、ここの魚は素晴らしい!

あ~満足。

 

2月17日

今日は馬部さんはガイド。
ロッジの仕事は無いので、僕は一人で近くの川へ釣りに行きました。
結果はまずまず。

 

2月18日

馬部さんのガイドのお手伝いをさせてもらった日。
と言いましても、僕に手伝えることと言えば、ピックアップくらいですけど。

途中、とんでもない悪路へ間違って入ってしまい、苦労しましたが、時間にゆとりを持って行ったので、無事に仕事は済みました。

 

2月19日

本日も、ピックアップの為にムルパラへ。

待っている間、今日は釣りをしちゃおう!ということで、ムルパラにあるレイクアニフェニアへ。

水草の上を滑るように大型のブラウンがクルージングしてくるということで、サイトフィッシングが出来るポイントだそうです。

現地へ向かう途中、雨が降ってきました。
マジかよ~、最近降ってなかったのに・・。

しかし、この久し振りの雨のおかげで、大爆釣!
普段は、魚が少ないはずの岸よりに魚が大集合!!

おまけに活性が高く、最初のうちは平均60cmのブラウンが入れ食いでした!

ニジマスは1匹だけで、他は全てブラウン。
入国以来の大爆釣にウハウハの中村でした。

しかし、残念なことにカメラを忘れてしまい、記録できず。
こんなことを書いてしまうと、「え~本当に釣ったの~?」と疑われるかと思うのですが・・

いいもんね、いいもんね~。
すっげ~釣れたからいいもんね~。

 

2月20日

馬部さんは、お客さんをピックアップをするためにオークランドへ。
僕は、することが無いのでロトルアの川へ。

 


45cmほどのニジマスを数匹、キャッチ。

 


一番釣れたポイントは、写真のような深いプール。
重いニンフを底まで落とし、根掛かり覚悟で転がしてキャッチ。

 

よ~し、今日はイブニングまでみっちりやるぞ!
と、意気込んで気に入っているプールでライズを待っていると、

 

 

「行け!ジェフ!」

という声と共に、フリスビーが僕の元へ・・。
あっと驚いた瞬間、大きな犬がプールにドボン。

その後、飼い主と目が合ったのですが、彼は謝るわけでもなく、去っていったのでした。
バツが悪かったのでしょうね(笑)

 

2月21日

本日、お客さんがロッジへ来る予定。
掃除をしなければ!

大変、愉快な方で、夜は馬部さんと三人でロトルアへ飲みにいきました。

 

2月22日

朝、馬部さんはピックアップの為に再びオークランドへ。

僕は、お客さんである山田さんをムルパラの有名ガイド「マリーダウニー」の家へ送りに行きました。

はじめてのマリーダウニーだ!
ミーハーの僕は大興奮です。

マリーは穏やかでユーモアがあり、いい人でした。
片言の日本語を上手いこと使って、僕らを笑わかせてくれました。

一緒に写真を撮ってもらおうと思い、カメラを取りに車へ戻りましたが、家に忘れてきたことを知ってがっかり。

彼らを見送った後は、再び、レイクアニフェニアへ!
また、一杯釣れるといいな~。

しかし、

 

 

フライボックス忘れた。

えらいこっちゃ~、肝心のフライを忘れてしまった・・。

でも、パッチに使い古しのフライが幾つか付いているはずです。
それに全てを賭けよう!

しかし、現地へ着いてびっくり。
この前の大集合は何だったの?というくらい魚は少なく、3時間やって、たったの一回だけフッキングして、それをバラシておしまい。

くそ~、また来るぞ!

このまま釣らずに帰るのは悔しかったので、一度家にボックスを取りに戻り、すぐさまロトルアのいつも川へ。

 


ぐへへ、釣ったぜ~。
執念です。

サイズは55cmくらいでしょうか。
物凄いファイトでした。
フライは、#16のフェザントテイル。

 


もちろん、ヒレは綺麗です。
NZの魚は強いですよ~。

 

2月23日

今日は、僕のガイド用の川へ馬部さんを案内しました。
小さい川ですが、岸辺にクレソンが生えている綺麗な川です。

 


平均的なサイズは45cmくらいです。
今回は、セミが効くのかどうかを試すために意識的にセミパターンを使ってみました。

結果は、それなりに反応があり、満足、満足。
僕が作った何ちゃってセミフライにも反応あり。

 


ちなみにセミの大きさは、これくらいです。
指は人差し指です。

日本のそれよりも随分と小さいですよね。

 

2月24日

今日は、実を言いますと、僕の誕生日。
ああ、気付けば28歳。
いいのか、釣りばっかりしていて?と自問するのですが、

「あっ、いいよ」
と、即答する自分がいて、怖いです。

昼より、馬部さんと二人でランギタイキ川へカヤックをしに行って来ました。
今回は、割りと流れがあってスリリングなコースです。
何度か怖い思いをしましたが、無事にクリア。

カヤックを片付けていると、子供らが興味津々という感じで近寄ってきました。

「ねえ、ねえ、あんた誰?」から始まり、質問の嵐。
子供の英語は、聞き取りにくく、何度も「あん?」と聞き直していると、一人が、・・

 

「耳が聞こえないの?」

と、聞いてくる始末。
ああ、もっと英語を勉強しなくては・・。

 

と、今回はここでおしまい。

最近、とても寒い日が続いています。
南島の一部では雪が降ったとか・・。
今年は、やはり冷夏なのですなあ・・。

空はすっかりと秋の気配ですし。
今の内に釣りまくっとこうっと。

それでは、また次回!