NZガイド修行日記 PR

第20話 フィーバー。

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帰国予定日は、8月1日。
残すところ約2週間・・。

今まで何気なく過ごしてきた日々ともお別れかと思うと、なんだかセツナイです。

*写真が少ないです。すみません。

 

子供らにフライフィッシングを教えるボランティアに参加した後、宿の予約をしに、いつもの宿、CBPへ。

受付には、ダナがいて僕を見るなり、

「おかえり。16号室ね」
とウィンク。

我が家のようにくつろげる宿は、探してもそう見つかるものではありません。

宿に置いてあるゲストブックを見ると、長期滞在者が一杯います。
ニールとキャサリンの宿の快適さがよく分かります。

 

まずは部屋に行ってベッドを確保すると、(良かった、気に入っているベッドを確保!)
読書室(おしゃべり室)へ。

そこにはシンイチさんがいました。
近況を話した後、シンイチさんが、

「ユタカ君という面白い子が来てるよ。タロー君のこと話したら会いたがってたよ」

「そうですか、ちょっと探してきます」

「キッチンにいるよ、きっと」

 

ワクワクしながらキッチンへ行くと、

 

 

ラーメンマンがいました。

 


ラーメンマンって、ほらコレです、これ。
辮髪、頭頂付近の一部だけを残して、残りはボウズみたいな髪型してる・・。

その姿を見て、

 

 

コイツとは絶対、仲良くなれる。

そう確信したのでした。
向こうも、僕の風体を聞いていたようで一発でお互いに分かりました。

はじめまして!
から始まって、すぐに仲良し。

彼の名前はユタカ君なのですが、日本では苗字からモッチャンと呼ばれていたようです。

というわけで自然にモッチャン。

彼は、入国してまだ1週間。
でも、旅慣れしているようで、実にリラックスしている様子でした。

早速、この晩は箱ワインを小脇に抱え、2人で晩酌。
モッチャンは明日から語学学校に行くとのこと。

彼いわく、
「今まで英語を勉強しようと思っていても、機会が無かったので、一念発起して通うんですわ」

「そいでもってロトルアで仕事見つけて、少し長居します」

どうやら帰国までの期間は彼と一緒に毎晩、酒が飲めそうです。
最後に面白い奴と一緒で良かった~。

モッチャンは、やはり旅のエキスパートで、あらゆる所へ行ったようです。

「アフリカの安宿に泊まっている時に、急に叩き起こされて避難したんですよ。暴れ象が村に突っ込んできちゃって・・」

「そいでもって、現地の奴らと仲良くなりまして、帰国の際に持ち物を交換しあったんですよ。イギリスでトランジットした時や日本に帰った時なんか、いや~目立ちましたわ。」

「だって、坊さんがしてるみたいに布切れを掛けただけで、首の周りなんか金ぴかの丸い金属片をガシャガシャいわしてましたからねえ~。ありえないっすよ」

想像して僕はゲラゲラ。
いや~モッチャンは面白い!!

「そいで、そいで?」
僕は、お疲れのモッチャンにお話をねだったのでした。

 

7月14日

起きると、9時。
やべえ、寝すぎた。

モッチャンは学校に行っており、僕は1人でキッチンへ。
いつもの卵とベーコンをパンに乗せるという簡単な朝食。

昨日、撮りためたフィルムをカメラ屋へ持って行きました。

もう、あとどれだけ散歩できるか分からないので、飽きずにいつもの散歩コース。
町は、いつもと変わりなく、程ほどに賑わっていました。

特にやることもないので、トシさんがいるオキーフへ。
でも、トシさんはおらず。
釣りに行っているようでした。

そういえば、昨日、誘われたっけな・・。

トシさんは、根性があるので過酷な厳寒の湖の釣りへ繰り出したようでした。
僕は、寒い中、一本の杭になるなんて性格上、

 

絶対に無理。(最初の1時間は真面目にやるけど、すぐ飽きてしまう。あと、寒いの嫌いだし~。)

なので、お誘いを断っちゃいました。
僕がいると、すぐに「帰ろうよ~」と言うので、トシさんに悪いのです。

そのまま、ダグとコーヒーを飲みながら、ダベっていました。

すると、そこへ死んだ魚みたいな目をしたおじさんが来ました。
テンガロンハットをかぶり、ちゃんとアゴ紐までかけている面白いおじさんです。

キルウェルというNZの釣りメーカー(釣りの他にも色々やっていたような気もします。)の人で、トシさんに会いにきたようでした。

彼は、エディーといってソルトの世界では名前の知られた人らしく、80cmくらいのスナッパー(鯛)をフライで釣ったことがある人でした。

「そうか、いないか。また来るよ」
と言って去っていきました。

そのまま長居するのも退屈だったので、僕は宿へ戻ることに。
そろそろモッチャンが帰ってくる頃でしょう。

 

宿に戻ると、モッチャンがいました。
「あ、タローくん。おかえり」

「おう、モッチャン、学校どうだったよ?」
「いや~授業よりも、一緒のクラスの中国人が気になって仕方ないんすよ」

「どんなん?」
「えっと、考えられないくらいイケてないんすよ。黒いラメのピチピチタイツみたいな服に金色の太いチェーンネックレス。そして、髪型もすごいんすわ。あれはスゴイもんを見せてもらった・・」

「そうそう、これは絶対に写真に収めなくちゃいかんと思って、ムリヤリ肩組んで撮ってもらったんすよ。そこまではいいんすけど、その後がカチンときましたわ」

「そいつ、自分がイケてるから写真を撮って!と言われたと思ってるんすよ」

モッチャンの話し方は克明かつスリリングなので、僕はたまらずゲラゲラ。

そのまま、読書室で話し込んでると、シンイチさんが入ってきました。

なんとシンイチさんは、これから旅に出るそうで、これが暫しのお別れになりそうです。

そんな~、僕が帰国するまでいて欲しかったなあ・・。

 

シンイチさんには、今まで色々なことを教えてもらってきました。
このご恩は忘れません。

シンイチさん、ありがとうございました。
またお会いする日まで・・。(帰国後もシンイチさんとはメールでやり取りしています)

 

7月15日

そういえば、今日はリュージ君がロトルアに来る日だった。

夕方に着くと言ってたから、それまで映画でも観ていようっと。
ということで、町中にある小さな映画館へ。

コメディーで観たいのがあったので、ためらわずにそれをチョイス。
なかなか面白かったです。

英語は、しゃべりは苦手だけど、聞き取りに関しては随分と上達したなあ、と自分の中の進歩に少し驚き。

 

宿に戻ると、見慣れたボロ車が。
お、もう着いたかね。リュージ君は。

16号室に入ると、ニット帽を被った見慣れた顔が。

「タローさん、こんにちはっす!」
「やあやあ、リュージ君。どうだったね、フィティアンガは?」

「ええ、楽しかったです。面白い仲間もできましたよ・・」

と、しばし互いの近況を話しました。
すると、そこへモッチャンが帰ってきました。

お互いを紹介すると、もう仲良し。
やっぱり旅人はこうでなくっちゃ。

せっかくだから晩飯は一緒に食おうぜ。ということになり、スーパーに買出しに行きました。

それぞれ、自分が好きな物を買い込み、宿へ。

 

僕とリュージ君はハンバーグ。
モッチャンは豚ステーキを和風のタレで。

なんと彼は日本にいる時、ペンションでコックをしていたという料理人!

バターにワサビを溶いて、それをステーキへ・・。
メッチャ、うまそう・・。
手つきはプロだし。

帰国までの間、料理を教ろうっと。

 

7月16日

眠たげなリュージ君を叩き起こすと、朝食を一緒に済ませ、ロトルアの町を案内することにしました。

「あ、忘れ物したんで車に行ってきます」
というリュージ君に暇な僕はついていきました。

何気なしに僕が、
「この車、ちゃんと点検してる?この手の古いのはマメに見とかないと大変だよ。オイルとか特に・・」

と言って、何気なくオイルをチェックすると・・

 

 

空っぽ。

「リュージ君、やばいよこれ。空だぜ!」
「マジッすか?どうりでなんか変だと思ったんすよ」
と、ケロリ。

こやつ大物になるかもな・・。

 

とにかくこのままじゃ走れないから、オイルを買いに行こうということになり、ウェハウスという何でも屋さんに連れて行きました。
ここなら歩いて行けます。

一番安いオイルを買い、車にゴクゴク飲ませてやりました。
その他についでだから、幾つかチェックをしておきました。

入国当初は、車なんかサッパリ分からなかったのに、今は少しだけど人の役に立ててる・・。

ちょっぴり感動(笑)。

 

リュージ君をトシさんに再会させようと思い、オキーフへ。
しばし、雑談を楽しみました。

トシさんと同じ日に帰国するつもりなので、彼もそろそろ車を売ることを考えなければなりません。

そういえば、モッチャンが車を欲しがってたので、この際、引き合わせることにしました。
2人が仕事、学校が終わる夕方の時間を設定し、オキーフを後にしました。

やることが無いので、リュージ君と宿にあるビデオを借りて映画を観ました。
ニコラス・ケイジが出ている「60セカンズ」

 

モッチャンが帰ってきました。

車のことを話すと、それじゃ早速、試乗しましょ。
ということになりました。

走りも程度も上々。
ボロ車に乗ると、基本的に高くつくので、財産として考えて良い値の物を購入するのはお薦めです。

しかし、残念ながら、予算オーバーらしく、断念。

この後、モッチャンが楽器屋へ行くと言っていたので、僕とリュージ君もついていくことにしました。
彼はアフリカでハマった太鼓を探しているようでした。

太鼓かよ。
さすがモッチャン。

お店に行くと、ありました。
でかいのが。

早速、モッチャンが試してみます。
上手い・・。

モッチャン、上手いじゃないのさ!

太鼓を買ったら、町中で叩きまくるんだと楽しみにしているモッチャン。
この日は、気に入った物がなく、断念しました。

 

7月17日

今日はリュージ君を釣りへ連れて行く約束です。
トシさんも誘ったのですが、用事があるということで残念がっていました。

場所は、修行中に僕が見つけた小さなクリーク。

現在、多くの河川が禁漁期間中ということで、近場で釣りができる川はそこしかありませんでした。

オキーフへ寄って、ウェーダーを借りて、ライセンスも購入。

マルコムが、「タローと同じくらいの魚が釣れるよ」
と、リュージ君を笑わせました。

 


右の巨人がマルコム。
ちなみに僕と同い年。
左がオーナーのマイク。

 

さあ、リュージ君行こうか。
30分ほど走ると、目的の川へ着きました。

久し振りに会う牧場主と少し会話をし、駐車。
いつものポイントを覗きました。

 

いるいる。
50cmくらいの手頃な砲弾ニジマスです。

実はリュージ君はフライ初挑戦。
いきなり本場のニジマスは厳しいかな?

新婚さんに教えるように開発した「ヒューン・ボチャン」という投げ方を教え、開始。

 

なんと一投目でヒット!

ヒット!!
と、大声で叫ぶと、リュージ君は、

 

はい!

と、大きな声で返してくれました。
でも、竿を上げません。

やべえ、釣れた後を教えるのを忘れてた。

NZの鱒は信じられないぐらいのパワーを持っています。
しかも、全くの初心者。

これで釣り上げろ。
というのもヘビーな話です。

また、この日は珍しく他の釣り人の姿があり、
結果はバラシのみで終わりました。

でも、初めての感触にリュージ君は興奮気味でした。
ああ、でも釣らせたかったなあ。

さあ、釣りも終わったし、飲むか。
ということで、F&Cのテイクアウェイで魚の揚げ物を買い、ビールをしこたま買い込むと、宿へ。

その後、モッチャンも混じり、宴会・・。

しかし、飲んでばかりだなあ(笑)。

 

7月18日

今日はトシさんと釣りへ行く約束。
珍しく気合いを入れて5時起床。

リュージ君も連れて行く予定でしたが、昨夜の酒が祟ったようで起き上がれず。

僕は準備を整えてトシさんを待ちました。
しかし、待てども待てども来ない。

耳元に3個の目覚まし時計があっても寝続けるトシさんのこと。
間違いなく寝坊(笑)。

携帯へかけても圏外。
ということは、郊外のマイクの家(ホームステイ先)にいるな。
イコール、寝てるということ(笑)。

2時間近く待った後、ようやく電話がありました。

来る途中でスリップして事故った車を助けていたらしく遅れたようでした。
そう、今は冬なので、早朝の山道はコチコチです。

日本とは路面の質が違うので、スリップは頻繁に発生し、珍しいことではありません。

人が好いトシさんは、ほっとけなかったようです。
すまん、トシさん。
寝坊だと思ってた。

車救出作業で汚れた手で額の汗を拭いながら、遅れたことを僕に謝っていました。

怪我人が出なくて良かったね。
と話しながら、本日の釣り場であるオカレカ湖へ向かいました。

 

投げるのですが、無反応。
僕は例によって飽きてしまい、昼寝。

いつものように所構わず、ゴロリと横になる僕を見て、トシさんは笑いました。
僕もつられて笑いました。

「トシさんも昼寝したら?陽射しが暖かいし、気持ちいいよ~」
マジで今日は絶好の昼寝日和。

結果的にボウズ。
だけど、のんびりと空を眺めてるのって好き。

この釣りの後、トシさんはお隣の方に車を見せることになっています。
なんでも、車を買い換えるところでトシさんの車に興味を持っていたようでした。

ガソリンスタンドへ寄り、徹底的に掃除すると、僕は宿まで送ってもらいました。

2時間後、シャワーでも浴びるか・・という時に電話が鳴りました。
なんとトシさんの車が売れたようです!
おめでとう~~!

帰国までの間は自由に使えるそうなので、移動には困りません。

 

リュージ君にはネイピアのBP「アクアロッジ」のエクスチェンジを紹介し、なんとここも一発採用!

僕も彼もビックリ。

そいでもって、モッチャンのバイト先も決定!

 

 

今夜はフィーバーするぜ。(古い?)

こんなめでたい事が揃う日はありません。
盛大に飲まなくては。(何かにつけて飲むつもり)

トシさんに飲みに行こうぜ。
という話をしようと電話しましたが、圏外。
ああ、もうマイクの家に帰ってしまったか。

しょうがない。
僕ら3人で行こう。

 

おお、今日は金曜日ジャン。
ロトルアの最高にオッシャレ~なPUB「ピッグ&ホイッスル」にバンドの生演奏が入る曜日じゃない。

ということで、2人を誘いました。
プジョーのお金もあるし、今夜は俺が奢るぜ!
NZのために持ってきたお金だし、帰国までに使いきったる。

みんなオメデトウ~!
と、ノリノリでPUBへ。

さすが金曜の夜。
賑わっています。

いかついマオリのお兄さんが2人、門番で立っています。
靴と襟が付いた服を着てるし、大丈夫だろう。

と、常連っぽく、

 

よっ!

という感じで門をくぐろうとしたら、
待て。とのこと。

なんでじゃい!

「年齢を確認するからパスポート見せろ」

パスポート?
あいよ、とコピーを見せました。

落とすと嫌なので本物は宿のニールに預かってもらっています。

「コピーじゃダメなんだよね」
兄さんはNOと首を振ります。

ええ~~。
せっかくノリノリなのに。

ロトルアの先輩として2人にしめしがつきません。
ここはカッコいいところを見せなくてはいけません。

 

「HEY,金曜の夜だぜ?」

おっそろしく下手な英語でめいいっぱいカッコつけて言うと、
ウケたらしく、

「分かったよ。行きな」
と、通してくれました。

 

「やべえ、今の俺、すげえカッコ良くない?
ねえ、モッチャン、リュージ君どうよ?」

「タロー君、すげえカッコエエじゃん。」
「タローさん、やっぱ凄いッス。最高ッス。」

チョーシこいた僕は、一言。

 

 

「だろぉ?」

ドアをカウボーイのように力いっぱい開けると、店内の熱気が溢れてきました。

さすが金曜の夜。
みんな楽しんでます。

カウンターで、気に入っている銘柄のビールを3つ注文。

お金は財布なんかにはいれず、わざとポケットにねじ込み、
映画スターを気取って、しわくちゃの20ドル札を出しました。

自分の中ではすんごくイケてます。

長テーブルの端に陣取り、バンドのチューニングを見学しながら、まずは乾杯。
一気に飲み干し、ビールをお替り。

そして、いよいよ始まりました。
賑やかな音楽。
突然、踊り始める老夫婦。

僕らも負けちゃいられねえだろ!

ということで、ダンスを開始。

隣で踊っている白人のオバちゃんにいきなりダンスを申し込まれたり、キスされたり。
仲良くなったアイルランドのオッサンにビールを奢ってもらったり。

でも、

 

 

なんで若い女の子は寄ってこないんだ?

いいさ、いいさ。
いやいや言われなくたって分かってる。

どーせ、ムサイ長髪・チビ眼鏡にラーメンマン組だよ。(リュージ君は結構モテるイケメンだったりする)

 

俺ら2人って・・。

いいさ、いいさ。
今夜はノリで踊り狂うぜ。

ご機嫌なミュージックに合わせて僕らはエネルギーが続く限り踊りまくったのでした。

ああ、最高。
こんな楽しく飲めてアタイ幸せ~~~。

夜の冷気が漂う、冬の町を僕らは肩を組んで歩きました。

 

7月19日

この日は実に濃いキャラの人間を捕獲しました。
まあ、それは少し後に回すとして、午前中から順を追ってお話します。

今日は土曜日。
ロトルアの郊外で車市場が開かれます。

モッチャンの車を見に行こうぜ。
ということになり、2人で歩いて公園へ。

しかし、冬なので出品数が少なく、良い車は無し。
ついでに町を散歩するべえ、ということで案内がてら散歩。

できたばっかりのスターバックスでコーヒーをすすり(僕はコーヒーはあまり好まないのでオレンジジュース)、しばし休息。

出ると、目の前の広場でアマチュアバンドがライブをやっていました。

 

物凄く田舎臭いメンツでしたが、彼らの中ではかなりイケてるらしく、
一生懸命カッコつけてました。

モッチャンは宿題があるということで、僕は暇つぶしにオキーフへ。

先日のフライ教室の写真をマルコムにあげる約束をしていたのを思い出し、宿へ戻って写真を取って来ました。

小さな町なので大して時間が掛からないというのは嬉しいです。

 


トシさんの仕事が終わると、いつものカフェへ。
僕はいつものホットチョコレート。

マックカフェ。
スーパー「カウントダウン」そばにあります。

平和な1日だったなあ、と宿へ帰りました。
今日は珍しく16号室は日本人4人だけ。

メンツは、
僕と・・、

 


リュージ君。
なぜか挙動不審。

 


テーマは「一生懸命」でポーズとって。
と意味不明なオネダリにも快く応えてくれる、

男、いや、漢。
モッチャン。

 

そして・・・・、

 

 

 


ニューフェイス。

余りにも恥ずかしい・・。
いや、どこに出しても恥ずかしい人なので、モザイクをかけてます。

ただのオッサンではないのですよ、このオッサンは!
すんごい酒豪なんです。

酔えば酔うほど、聞いてもいないのに自分の過去を赤裸々に告白しちゃう・・
(酒豪なのか?という疑問。でも確かに強い。)

 

最高にオモロイ人。

オッチャン:「なんでさ~海外に行くと、日本人の子らまでファーストネームで呼び合うの?」

僕ら:「それはですね・・」

言葉を遮るように、マシンガントーク。
オッチャン:「俺、ラガーマンなんだ。NZのオールブラックスの由来知ってる?」

話を聞けよ・・。と言いたいのを我慢しつつも、

僕ら:「はい、知ってますよ・・」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

うわ~今度は機嫌悪くなっちゃったよ。

かと、思いきや・・再開。
オッチャン:「角のジャンクフード屋でさ、ポテト食ったけど、すんごく多かった。でも、実家の近所で売ってた枝豆の方が食い応えがあった」

このオッチャンは基本的に人の話を聞かない。
それにフライドポテトよりも食べ応えがある枝豆ってどんなんだろ?

深い、このオッチャンのキャラ深くて面白すぎる。

それから僕らには相槌1つ許さずに、好きなだけ喋り捲ると、

 

 

 

「それじゃ、眠いから僕は寝ます。」

なんとマイペースな・・。

冗談かと思いきや、

 


この格好のままで本当に寝てしまいました。
風邪をひいてはいけないと、シュラフを被せておきました。

 

かと思うと、いきなりガバッと起きて、

 

 

「北京!」

と、だけ鋭く叫び、再び夢の中へ。
北京って・・?

この晩、僕らはオモロイ人に出逢えたことを感謝して夢の中へ。

衝撃的な旅の思い出がまたひとつ増えました。